Digital Circuit Laboratory
ディジタル回路実験(情報システム工学科2年春学期月曜日4,5限)
担当:磯 直行
ディジタル回路実験に関する情報が書かれています.
目的とねらい
本実験では,「ディジタル回路I,II」で学んだ回路の解析と設計を実践
し,座学で得た知識の理解を深めることを目的とする.まず,基本
的な組合せ回路と順序回路を設計し,その動作を確認する.次に,
CADソフトウェアを用いて回路を設計し,シミュレーションによ
りその動作を確認する.また,論理合成ツールを用い,動作遅延や
レイアウト面積といった物理的な設計要素を変化させることにより
異なる回路が合成されることを体験し,アナログ的な動作も理解す
る.実験結果はレポートとして何度か提出するとともに,設計した回路に
関するプレゼンテーションを行い論文作成・発表能力を育てる.
実験課題(項目)
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Lab1: 直流回路設計(オームの法則、キルヒホフの電圧則、実験機器の取扱い)
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Lab2: 交流回路設計(キルフヒホフの電流則、発光ダイオード(LED)、トランジスタ、非安定マルチバイブレータ)
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Lab3: 基本ディジタル回路設計(組み合わせ回路)
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Lab4: 基本ディジタル回路設計(記憶・順序回路)
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Lab5: 簡単なゲームマシンの設計(電子ルーレット)
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Lab6: ハードウェア記述言語と回路シミュレーション
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Lab7: 回路シミュレーション(組み合わせ回路)
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Lab8: 回路シミュレーション(記憶・順序回路)
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Lab9: 回路設計
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Lab10: プレゼンテーション
実験の進め方
- 毎週月曜日4,5限で決められた実験課題を行ないます.実
験場所は11号館地階のハードウェア実験実習室です.
- 実験は2度と同じデータを取得することはできません。レポートが書けるだけの実験データがあるかどうかを十分確認してから帰って下さい。実験データを教員にチェックしてもらうのも良いでしょう。
- 実験終了後、レポートを作成します.表紙を一番最初のページにつけ指定された体裁で提出します.
- レポートの提出期限は、実験終了1週間後の講義開始までです。提出場所は、ハードウェア実験室前の提出箱です。
測定機器の利用方法
高価な測定器を利用します。取扱いは丁寧にしてください。使用方法について
詳しくはハードウェア実験指導書(ホームページ版)を参照してください。
レポート
実験を行なったら必ず報告書(レポート)を作成します。
必要な事項は次のとおりです。詳しくはハードウェア実験指導書(ホームページ版)を参考にしてください。
- 目的
- 解説
- 実験方法
- 実験(使用)機器
- 実験結果と考察
- 検討課題
- 参考文献
「実験結果」は結果をそのまま記述します。「考察」はその結果からどのようなが言えるのか、
わかるのかを理由とともに説明します。
この「考察」と実験後に各自で行なう「検討課題」がレポート作成で最も重要なところです。
報告書の作成は就職活動や就職後に必須の事項です。多少厳しめに採点しますので、しっかり記述して練習してください。
教科書
並木:改訂新版ディジタル回路とVerilog-HDL(技術評論社)
参考書
- 並木,永井:VHDLによるディジタル回路入門(技術評論社)
- 新電気編集部編:初めて学ぶ電子回路とエレクトロニクス工作入門,オーム社
- 白土:たのしくできるやさしいディジタル回路の実験,
東京電機大学出版局
- 並木,前田,宮尾:実用入門ディジタル回路とVerilog-HDL(技術評論社)
- 柴山: コンピュータサイエンスで学ぶ論理回路とその設
計、近代科学社
- 深山,北川,秋田,鈴木: HDLによるVLSI設計、共立出版
成績評価
実験,レポートおよびプレゼンテーション
履修上の注意
- 「ディジタル回路I, II」の知識が必須である.
- 週2時限
2008.04.13.
2011.04.07.
fmiso at sist.chukyo-u.ac.jp